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 巨大小惑星「2014-JO25」が4月19日地球に最接近、日本でも見れる?もし地球に衝突したらどうなる?

巨大小惑星2014-JO25」が4月19日地球に最接近、日本でも見れる?もし地球に衝突したらどうなる?について書いてみました。アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2017年4月19日に、この小惑星「2014-JO25」の接近400年の歴史の中では最も地球に近づくことを発表しました。地球へ衝突する可能性はないとの事ですが、日本で見ることはできるのでしょうか?また直径約650メートル程のこの小惑星が仮にもし、地球に衝突したら?いったいどのようなことになるのでしょうか?

 

小惑星「2014-JO25」は、地球から月までの距離(約38万キロ)の5倍離れた所を通過して行く!

https://www.youtube.com/watch?v=cItnmeZGxZM

 

小惑星「2014 JO25」とは?

(アポロ群の軌道/ Wikipediaより)

小惑星「2014 JO25」は、地球に接近する軌道を持つ天体(小惑星)で、アポロ群と呼ばれている小惑星のグループに属します。図の写真では、「黄色=太陽」・「灰色H=水星」・「黒V=金星」・「青=E地球」・「赤M=木星」になり、緑色の部分がアポロ群に属する小惑星の軌道になります。アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに本部を置くスミソニアン協会の「スミソニアン天体物理観測所研究所」が運営している小惑星センターは、「小惑星2014 JO25」を「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に指定しています。ただ今回の最接近の後、今後480年はこの惑星が同じくらい接近することはないとNASAは発表しています。

大きさは直径650メートル、明るい星で表面の反射率が月の表面の約2倍あるので最接近する2日間くらいは夜間に望遠鏡があれば観測も可能です。

 

日本でも見える?

 

日本で観測する場合最接近の日本時間は、2017年4月19日(水)21時24分、晴れていれば日本のどこでも見ることができ、見る方角は北東側の空、街中で観測するよりは人工的な光のない郊外へ出たほうがよく、望遠鏡や双眼鏡で夜明け前に観測できるそうです。

 

隕石が落下するとどうなる?

 

今回最接近する小惑星2014 JO25」の直径は約650メートルで地球の直径は12742km。地球の大きさと比較したら、たった650メートル程しかない隕石の落下がそんなに重大な被害を引き起こすのでしょうか?とあなたは思うかも知れませんが、数百メートルほどの小さな石でも宇宙空間から猛スピードで落下したときのエネルギーは凄まじいもので、過去に落下した隕石の記録について少し見てみました。

最新のコンピューターの解析シュミレーションでは、今回最接近する小惑星2014 JO25」の三分の一大きさでしかない直径200メートル程のの隕石が、もし大西洋のど真ん中に落下したとしたら、ほんの数分後には沿岸部分のアメリカのニューヨーク、オランダ、デンマークで高さ200メートルにも及ぶ津波が発生し、数億人の人が死ぬことになるとの解析結果が出ています。わすか直径200メートルでもこの破壊力です。

 

実際過去にあった隕石の落下

ツングースカ大爆発(1908年6月)

記録によると1908年6月30日、宇宙から猛スピード落下してきた推定3~70メートルとされる隕石が西シベリアの上空で爆発、その時のエネルギーは広島に投下された原子爆弾の1000~2000倍ともいわれ、またそれよりも破壊力のある水素爆弾にも匹敵するほどの凄まじい大爆発が発生、半径約30kmもの森林がが燃え、約2150平方kmの樹木がなぎ倒され1000km先の家の窓ガラスも割れ、爆発のきのこ雲は数百km先からも観測、衝撃波による地震も発生したといいますが、幸運にもシベリアの無人地帯を襲ったため一人の死者も出ていなかったそうですが 、地球の自転の関係上、もし隕石の落下がもう3時間ズレていたとしたらモスクワは完全に壊滅状態になっていただろうということらしいです。

 

恐竜を滅ぼした隕石

2010年に科学雑誌サイエンス誌に掲載された説によると6500年前、南米のユカタン半島を直撃した隕石は、現在確認されている隕石の中では最大級の大きさで、推定直径が10~15km、破壊力は広島型原子爆弾の約10億倍、衝突時に発生した地震の規模はマグニチュード11以上、発生した津波の高さは約300メートルと推定されており、この衝突が、白亜紀における恐竜などをはじめとする多くの生物が絶滅した、もっとも有力な原因と考えられています。

 

地球に衝突する小惑星を人工的に回避することは可能?

小惑星や隕石などが本当に地球に衝突する可能性がある場合、どういう方法があるかといえば国際協力によりロケットを発射し地球到達前に破壊するか、ロケットの推進力を利用し、軌道を変えてしまうなどの方法が有力とされていますが、研究は当然されているとは思いますが実際に行われたことはまだありません。

 

まとめ

最接近する小惑星「2014-JO25」が、今回地球を通過して次回やってくるのは、西暦2600年以降とのことなので583年後(移行)になるということです。観測には距離と明るさ的には問題なさそうですが、速度がものすごく早いため望遠鏡か双眼鏡で見えてもそのまま補則しつづけることができるかどうかが観測のカギとなりそうです。興味があって望遠鏡か双眼鏡のあるあなたは、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。