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はちみつの中にもボツリヌス菌がいる?ボツリヌス菌とは?私たちの生活にどう関っている?対処するには?

東京足立区で生後6ヶ月の赤ちゃんが離乳食としてはちみつ入りのジュースを飲んで呼吸不全で死亡していたとのことですが、はちみつの中に含まれるボツリヌス菌が原因だったようです。ボツリヌス菌は、はちみつだけでなくコーンシロップの中にもボツリヌス菌の芽胞が紛れ込んでいる可能性があるそうです。はちみつ入りジュースを飲んだことによる乳児ボツリヌス症での死亡例は国内では初めてだそうですが、そもそもボツリヌス菌とは何なのでしょうか?普段の私たちの生活にどのようにかかわっているのでしょうか?注意点なども含めてまとめてみました。

 

毒性が強く食中毒を引き起こす微生物ボツリヌス菌、重症の場合は大人でも呼吸麻痺により死亡することも

 

ボツリヌス菌について

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写真:顕微鏡でみたボツリヌス菌

どういう菌なのでしょうか?

人に害を与える部類も含め細菌などの微生物は、空気を好み空気を吸って増殖する”好機性菌”と、空気を嫌い空気がなくても増殖する”嫌気性菌”等に分けられますが、ボツリヌス菌は空気がなくても増殖できる”嫌気性菌”の部類に入ります。

どのような菌のタイプに属する?

ボツリヌス菌について微生物食中毒の特徴でいうと、”毒素型”のタイプとなり、最強なものは、殺菌するのに120度の熱で4分間の加熱を必要とする芽胞という、非常に強い耐久性を持っている”耐熱性肺胞菌(たいねつせいはいほうきん)”と、熱抵抗性が比較的弱く80℃、10分で死滅する型があり、日本のボツリヌス食中毒のほとんどはこちらの型になるそうです。

 
中間型食中毒(生体内毒素型)

ボツリヌス菌による食中毒は、微生物がヒトの腸管の中で増殖したり芽胞(耐熱性肺胞)を作り出したりするときに強力な毒素を生産し、その毒素が原因で食中毒が起こります。

 
ボツリヌス菌の毒性の強さは?

ボツリヌス菌が作りだすボツリヌス毒素は自然界に存在する毒素の中では最も最強といわれ、フグ毒(テトロドトキシン)の1,000倍以上であるとも云われており油断ができず注意が必要です。

 
ボツリヌス菌による食中毒の原因食品は?

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ボツリヌス菌は空気を嫌う”嫌気性菌”であるため、酸素がない状態で入っている食品が原因になることが多く、 ビン詰、 缶詰、容器包装詰め食品、自家製の保存食品(ビン詰、缶詰)、その他では、”からしれんこん”、ハム、ソーセージ類などが原因となり食中毒が発生しているようです。

ボツリヌス菌による増殖が進んだ缶詰などはある部分が膨らんでいたり、開けたとき、酸っぱいようなまたは変な臭いをしているのでわかると思います。少しでも異臭がする場合や膨張した缶詰はもったいないですが捨てた方が無難です。

また今回生後6ヶ月の乳幼児が、はちみつ入りのジュースを飲んで乳児ボツリヌス症で亡くなりましたが、その原因食品として特定された「はちみつ」については、今から約30年前の1987年(昭和62年)10月に厚生労働省が『1歳未満の乳児には「はちみつ」を与えないように』との通知を出していました。

 
ボツリヌス菌の潜伏期間

ボツリヌス菌による食中毒の潜伏期間は比較的に長く、18時間~36時間といわれておりすぐには出ないのが特徴のようです。

 
食中毒の症状

ボツリヌス菌は体内に進入するとボツリヌス毒素をどんどん生産していきます。次に、この毒素は、ヒトの体の中にある神経にに悪さを開始しだし、神経から筋肉に命令がいかないようにしていきます。(神経伝達の遮断が始まります)このため、吐き気、嘔吐(おうと)、視力障害、呼吸困難や酷くなると呼吸停止など体に様々な麻痺症状が現れてきます。ボツリヌス菌の毒素は、自然界に存在する毒素の中では最も最強で、ふぐ毒の1,000倍以上であると云われています。原因や症状を感じたら迷わず病院へ行くことが大切です。

 

ボツリヌス菌による食中毒を予防するには?

通常スーパーなどで売られているレトルトパウチ食品や缶詰のほとんどは、ボツリヌス菌の耐熱性肺胞菌が死滅する120℃4分間以上の加熱が行われているので、常温での保存可能です。しかし本来は常温では保存・流通してはいけないまぎらわしい形の食品も普通に流通しているので自分でよく注意することが必要です。

・食品の説明のところに、『この食品は気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧・加熱殺菌をしています』という表示が書かれていない食品や『要冷蔵』『10℃以下で保存』と書かれている場合は、必ず冷蔵庫で保存して 期限内に食べる。

・真空パックや、缶詰などもほんの少しの部分でも膨らんでいたり、その食品に変な臭いや、酸っぱいような臭いを少しでも感じたら勿体ないとは思わず体のほうが大切なので迷わず捨てましょう。

・自分の家で真空パックやびん詰をつくる時は、材料をしっかりと洗い加熱殺菌の温度、保存方法に十分気をつけ、3度未満の冷蔵庫やマイナス18度以下の冷凍にするといいそうです。ボツリヌス菌は増殖するとき非常に強い胚胞(危険な物質)を作るので120度で4分間(もしくは100度で6時間)以上加熱しないと死滅しないので家庭では特に注意が必要とのことです。

・1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症を防ぐため「はちみつ」やコーンシロップを食べさせない。

まとめ

これまで起きている日本国内のボツリヌス食中毒の型のほとんどはE型菌だったようで。E型菌は熱抵抗はわりと弱く80度の熱で約10分ほどで死滅するそうです。しかし近年、きちんと”容器包装詰加圧加熱殺菌食品”として流通しているレトルトパウチ食品以外でボツリヌス菌食中毒の発生例が多い容器包装食品も多く出回っているようで、これらはボツリヌス菌の増殖が可能な食品が多く含まれているそうす。自分の体は自分で守る。口に入れるものには特に注意して食中毒にならないよう気を付けていきたいと思います。

 

『参考資料』

食品安全委員会ホームページ

http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/10botulism.pdf