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猛毒「ヒアリ」知らずに触る子供は特に注意!ヒアリの特徴・刺されたときの対処方法は?

猛毒ヒアリ、知らずに触る子供は特に注意!ヒアリの特徴・刺されたときの対処方法等について書いてみました。とても危険な、特定外来生物に指定され強い毒を持っている南米原産の「ヒアリ」が、中国から神戸港に入港し尼崎市内に運ばれたコンテナの中で発見された、と発表がありました。

 

全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色、ヒアリは強力な毒を持つため、絶対に素手で触ってはいけない!

 

猛毒「ヒアリ」とは?

(ヒアリの写真)全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色

「ヒアリ」の元々の生息地は南米、ブラジル・アマゾンのジャングルにしかいなかったアリで、アマゾンにはヒアリ以外にも攻撃的なアリがいてライバルがいるためヒアリだけが生態系を破壊するほど増えることはなく、特に有害な生物だとは見なされていませんでした。しかし、人間がヒアリを別の土地に運んだことで状況は一変。ライバルのいない土地でヒアリは増殖を始めます。大きさは大体2.5㎝位ですが最大のものになると6㎝位のもいます。北アメリカを経てフィリピン、中国、タイ、オーストラリアにも侵入・定着しており、今や世界各地で大きな問題となっているアリです。しかし日本にはこれまで侵入した形跡はありませんでした。

 

何が危険?毒針を何度も刺し超攻撃的!

この危険な殺人アリは、人の体の神経線維の末端部に入り込んで神経の作用を狂わせて、毒性を発揮する「アルカロイド」という毒を持っています。

ヒアリはアゴを使って噛み付きお腹の先にある毒針を刺して攻撃します。ミツバチのように刺した後に針が取れることがなく続けて7~8回相手を刺します。ヒアリの針は鋭く尖(とが)り、先端はギザギザになっているので嚙まれたり、刺されたりすると、まるでキリでグサッと刺されたようなもの凄い火傷のような劇痛がはしります

毒はスズメバチの毒と同じくらい強力でヒアリはどんな動物も攻撃します。毎年、何百万もの人々が被害にあっています。刺されると膿疱が広がり何週間にも渡って痕が残ることがあります。また毒はスズメバチと同様、強いアレルギー反応を起こし、神経伝達機能を狂わされアナフィラキシーショックにより命を落とす危険性もあるので小さなアリと言っても油断はできません。実際アメリカでは毎年、何百万もの人々が被害にあっており、100人くらいの人が死んでいるという事実もあるのです。またペットや家畜にも被害の実例があり、巣を刺激すると自分たちより大きな哺乳類であっても集団で襲い掛かってくる凶暴性をもっています。

 

 

ヒアリに刺された場合の対処法

まず初めに大切なことは、絶対に素手で触らないということです。私たちが、公園や庭などで身近によくみかけるアリはほとんどが黒い色のアリだと思いますがヒアリのように赤っぽいのは特に注意!触らないことが大切です。

実際ヒアリに刺された場合は、20~30分は安静にして、汗が異常にでてないか?呼吸は苦しくないか?体に発疹や痒みは出ていないか?など少しでも体調に変化がないかよく観察します。もし少しでも体調に変化が現れていた場合には、軽い症状のようでも一定時間を過ぎると急激に悪化することもあるので急いで病院、もしくは救急車を呼び、「アリに刺された」という事と「アナフィラキシーの可能性がある」事を必ず担当のお医者さんに伝えてください。

 

「ヒアリ」環境省、報道発表資料

http://www.env.go.jp/press/104185.html