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雪で立ち往生、冬運転の注意、ハマッた時の簡単脱出の裏ワザ!

立ち往生冬運転注意、ハマッた時簡単脱出の裏ワザ!について書いてみました。2018年の1月は東京都心でも雪が降り積もるなど例年にない大雪を降らせたこの厳冬。全国から車や交通機関などへの雪害の報告が続々と報道される中、1月22日(月)、東京を含む首都圏に大雪が降り交通が混乱、また新潟県三条市ではJR信越線で予想外の大雪により除雪体制が間に合わず列車が立ち往生、乗客430名あまりの人が狭い列車内に10時間以上も過ごす事態が発生、一方この日、北陸自動車道の「金沢森本インターチェンジ~小矢部インターチェンジ」間でも突然の大雪で約3km、最大時車約400台が立ち往生、高速道路は通行止めとなり取り残された停車中のドライバーには水や食料が配られました。

また、2月6日福井県では 急な大雪により車約1500台が身動きとれなくなり立ち往生するなどの事態も発生しています。

 

万が一雪により車内に閉じ込められた時にやるべきことは?

 

例えば都市中心部で、わりと早い時間帯であれば、公共交通機関に乗り換えて帰宅することも可能であると思いますが、もしこれが地方都市でしかも公共交通機関に乗り降りする場所などから離れた場所で、雪により車が身動きとれなくなったとしたらどうしますか? 身動きが取れなければ最悪クルマの中で一晩すごさざるを得ない事態に陥る可能性も十分考えられます。

 

現に新潟市では数年前に中心部から車でわずか20分ほどの農道で、帰宅ラッシュの時間帯19時過ぎに強烈な寒波と地吹雪により車約100台が身動きが取れなくなり一夜を過ごしたということもありました。

 

 

「不要不急の外出は控えましょう」というのが一般的な正論ですが、通勤や外出しなければいけないケースもありますし、新潟市で発生した地吹雪や、いきなりの降雪に見舞われることもあります。

 

急な降雪時の「立ち往生」は、自分自身車のみが万全の態勢を整えていても、巻き込まれて立ち往生するケースも多々あります。もしかしたら狭い坂道の途中で前車と後車が止まってしまったら、自分のクルマだけが動けても脱出はできません。

 

 

また、クルマは動いても地吹雪にともなう「ホワイトアウト」(地表に積もった雪が強風で舞い上がり、視界が極端に悪化する状態のこと。数十センチ先も見えなくなる)が発生することもあり、実はこれが一番注意しなくてならない危険な事態です。

 

もしそうなったら動くのはかえって危険で、ハザードランプを点灯し、ゆっくりゆっくり進むか、無理だと思ったら留めれるスペースがあるならその場に留まったほうが得策です。ただ視界が悪い時に不用意に止ると後続車に追突される恐れもあるのでこれも慎重に判断が必要です。

 

排ガスの一酸化炭素中毒による死の危険!

 

もし自分の運転する車が雪による障害で「立ち往生」状態になった場合、まずは基本的な対応として、以下の事を意識しておくべきだと考えます 

 

(1)ハザードランプを点灯させ、路肩に駐車します。

 

(2)直ちに道路緊急ダイヤル(#9910)かJAFへの救援(#8139)、もしくは状況によって警察や消防へ連絡します。

 

 連絡したら、冷静に自車の状況を説明して救援を待ちましょう。

また、場合によっては車内で長時間待たなければならないこともあります。

その場合は以下の手順を確認し、実行することをお勧めします(吹雪の中で停車していると、数十分でクルマは雪に覆われます)。

 

(3)風下側のドアが開くことを定期的に確認します。(特に夜間は気温が急激に低下しドアが開かなくなる事があります)

 

(4)マフラーが雪で覆われていないか確認します。マフラーの出口が雪で塞がれると、排気ガスが車内に逆流し一酸化炭素中毒に知らないうちになり、意識がなくなり本当に死に至ります。これは本当に注意です。必ずマフラー付近だけでもまめに除雪して下さい。

 

(5)それでもクルマが雪に覆われるようなら、窓を少しだけ開けてエンジンは切って下さい。

 

※(4)の、一酸化炭素中毒対策は特に注意してほしいポイント。

外気温が低い(氷点下)状態では自動車のエンジンは一酸化炭素を軽減する触媒機能が低下し、排気ガスに含まれる一酸化炭素の濃度が極度に増加します。また一酸化炭素は無視無臭のため、車内に入ってきても気づきづらく、実は本当に危険なのです。社内に入ってくると知らないうちに意識がなくなりそのままでいると本当に死んでしまう可能性があるので特に注意です。

 

 

JAFの実験によると、ボンネットまで雪に埋まった状態でエンジンをかけ、エアコンを外気導入にしておくと、およそ10分でCO濃度は400ppmに上昇、その後6分で1000ppmに達したそうです。

 

この1000ppmという数値は「3時間ほどで死に至る」という非常に危険な状態になります。またこの数値になると、エアコンを内気循環にしても、窓を少し開けておいても、「数時間で失神」というレベルになります。

 

だからこそ(5)の「雪の降り積もる時はエンジンは切る」が重要になってきます。

 

少し意外なのですが、仮にクルマが完全に雪に覆われてしまった場合、その雪が風を防いでくれ、また外気との間に壁もできるため、「かまくら」と同じ原理で車内の気温はそれほど低下しない状態になります。

 

 

緊急時に命を守るために

《こうした緊急時の状況に備えて、冬場の運転時には》

・毛布、寝袋、ダウンジャケット、毛糸の帽子や手袋(100円ショップで調達できます。)、等の防寒具(一晩過ごす事も想定して)

・ペットボトルなどの水分

・トイレ用のビニール袋

・ウェットティシュ

・スコップ(ホームセンターで折りたたみの簡易スコップが売られています)

・あと、ガソリンは常に満タンを心がけて下さい。(半分以下にしない)

 

冬場は予想外の自体が発生します。最低限これらは準備して冬の間は常に車に積んでおいて欲しいと思います。

 

車が雪にハマりスリップして出れない

車が雪にハマりタイヤが空回りしてどうしても出れない時は、「ダンボール」といういのをよく聞きますが、氷点下の雪はダンボールではタイヤが滑って思うように効果が出ない時があります。

 

こんな時は、車に敷いてあるマットが意外と効果を発揮します。車の床マットは凹凸があるのでタイヤに引っかかりやすくダンボールより数倍効果があります。しかも車にはほぼ必ずあるはずですので、もしもの時は試してみて下さい。

 

ちなみに、100円ショップの「なんじ○○村」で、脱出用につかえる綱が編み編みになった小さな(20cm×30cm)長方形のマットが売ってたので2つ購入して車に積んでいます。

 

 

まとめ

まだまだ寒い冬が続きます。万が一のためにも、ちょっとした知識や装備を調えておくことで自分や同乗者の方の命を守ることができると思います。